東京・八王子の創業明治38年 呉服店「きものの西室」

今月のよもやま話

平成25年6月・水無月



古田織部(大名茶人)


●今月は、古田織部が亡くなった月です。
本名は古田重然(ふるたしげなり)で、織部とは官職名(受領名)です。
織部正(おりべのかみ)がその正しい呼び方です。
戦国武将と言うよりも織部焼きを考案した人としてあまりにも有名です。
武将としての武功が特に目立ったわけではなくお茶の好きな秀吉に
気に入られて大名になった人物です。とても特殊な例です。


 [上の写真は、織部が生まれた山口城(岐阜県本巣市)の入口です。]

利休の高弟でもあります。
師の利休が織部に出した手紙が現存しております
武蔵鐙の文(むさしあぶみのふみ)」と呼ばれております。
この手紙の内容は又の機会に聞いてください。
その利休が秀吉の怒りをかい
聚楽第の利休屋敷から堺の自宅へ行く途中、淀川の舟付き場の土手で
織部と細川三斉の二人がひっそりと利休を見送りました。
他の者達は秀吉の手前もあり見送りを遠慮しました。

●織部の話に戻ります。大坂の陣の時に織部がふと竹矢来を見ると
茶杓に良い素晴らしい竹を見つけました。
その竹を取ろうとした時に敵の流れ玉が頭を擦りました。
織部は思わす声を上げて懐に有る袱紗で出血を止めたという
話が残っております。


 [上の写真は、山口城の天守閣跡です。
 樽見鉄道の織部駅から歩いて行くしか方法が有りませんでした。
 かなりの距離が有ったのを覚えております。
 この山から茶室の路地に使う敷き松葉を少し拾って来ました。
 とても得した気分です。]

●7月のよもやま話は、「岩倉具視」です。
又、聞いて下さい。

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