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今月のよもやま話

平成16年6月・水無月

石田堤(石田三成)

●今月は、石田三成が忍城(埼玉県行田市)を水攻めした月です。
豊臣秀吉小田原攻めの一環として、行われました。
●三成は、正面攻撃は損失が大きいと考え、
近くに荒川と利根川が流れている事から、
秀吉が備中・高松城で見せたのと同じ水攻めを行いました。
●忍城を囲むように、周囲28km、高さ3mもある
長大な堤防を造りました。
そして、この堤防の内側に川の水を流し込み、人造湖を造り
忍城を水没させようという壮大な計画です。
たったの五日間で、この長大な堤防を完成させました。
ものすごく早い工事です。
●いよいよ、堤防に水が満々と溜まりました。
しかし、不思議な事に、忍城は、水没しませんでした。
石田方は、「城は、浮くのか。」と驚きました。
実は、忍城は、見た目より高い位置に建っていたのです。
●その後、雨が降り、三成が造った堤防が決壊して、
逆に三成側に損害がでました。
この水攻めは、残念ながら失敗に終わりました。
●下の写真は、行田市の隣の町、
吹上町に残る堤防で、石田堤と呼ばれています。



●小田原の本城は、翌月7月5日に開城しました。が、
この忍城は、7月11日まで頑張り続けました。
●今月はこれにてお仕舞です。
有難うございました。
●7月のよもやま話は「もう一人の悲劇の藩主」です。又、聞いて下さい。

ご指摘・ご意見等ありましたら、是非 こちらまでメール下さい。

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Copyright 西室 博史 2003