表紙 よもやま話 きものの話 きのの相談 サロンコンサート 画廊 店内 展示会 サイトマップ  

今月のよもやま話

平成18年7月・文月

高瀬川(角倉了以)

●今月は、角倉了以(すみのくらりょうい)が亡くなった月です。
●了以は、土倉(金融業)と造酒屋を営んでおりました。
本名は、「吉田」で、「角倉」は、屋号です。
金融業で蓄積した資金を元に
豊臣秀吉徳川家康から朱印状をもらい
朱印船で安南(ベトナム)、ルソン(フィリピン)と貿易をして
巨大な富を得ました。
●得た富で、保津川を整備しました。
川の石を砕いて、浅瀬を深くして
船による運搬が出来るように開発しました。
丹波と京都を結ぶ重要な水路を5ヶ月で完成させました。
現在の「保津峡下り」の船遊びのコースです。
●そして、豊臣秀頼(秀吉の息子)による方広寺大仏殿再建
の為の資材運搬を任されました。
始めは、鴨川を使って運搬しておりましたが、
使用勝手が悪い為、運河を造りました。
この運河が現在の高瀬川です。
私財、7万5千両という大金を惜しみなく投資しました。
この高瀬川が出来上がったと同時に
竣工を見届けたように了以は、亡くなりました。



●上の写真は、高瀬川の起点です。
後方は、再現された高瀬舟です。
右側土手の植栽の向こうを右に入った処が「一の舟入」です。
●今月はこれにてお仕舞です。有難うございました。
●8月のよもやま話は、「洞ヶ峠を決め込む」(筒井順慶)です。又、聞いて下さい。

ご指摘・ご意見等ありましたら、是非 こちらまでメール下さい。

以前のよもやま話へ
表紙へ戻る
サイトマップ

Copyright 西室 博史 2003