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今月のよもやま話

平成13年12月・師走

閻魔大王への使い(直江兼継)

●今月は、直江兼継[なおえかねつぐ]が、
元和五年江戸で亡くなった月です。
兼継は、上杉謙信の二代目景勝[かげかつ]の重臣で、
痛快無比な武将です。私の好きな武将の一人です。
「直江状」大判を扇子でポイ投げ」等、兼継の話題は沢山有りますが、
今回は「閻魔大王への使い」の話です。
●当時、兼継は米沢30万石を領しておりまして、
30万石を越える大名は、徳川家康、毛利輝元、上杉景勝、前田利家、
伊達正宗、宇喜多秀家、島津忠恒、佐竹義宣、小早川秀秋、鍋島直茂
の10名だけで、日本で11番目の人でした。
●さて、本題の、「閻魔大王への使い」の話ですが、
兼継の家臣が、茶坊主を無礼討ちにしました。
そこで、おさまらないのが、茶坊主の親類達です。
親類達は、兼継に「茶坊主を返せ」と訴えました。
兼継は、茶坊主を哀れと思い銀五十枚を親類に渡し、
ねんごろに弔う様に申し付けました。
それでも、親類は納得しないで、「茶坊主を返せ返せ」と訴えました。
再三再四、訴えるので、
今度は、銀八十枚を「納得してくれ」と、渡しましたが、
「駄目だ、駄目だ、生きて返せ」としつこく訴えて来ました。
兼継は、黙って聞いていて、
「良くわかった、あの茶坊主をこの世に呼び戻すしか、
納得がいかないだろう。困った事だ。
今、閻魔大王へ手紙を書いたから、
その方達に、あの世まで迎えに行って貰いたい。」
と読み上げ、その親類二人を切りました。
●下の写真は、米沢市の松川に、兼継が作った堅固な堤です。
直江堤と呼ばれ、現在は公園となっております。


●米沢市大字赤崩に有ります。
我家の犬は、石の上に乗っております。
●今月はこれにてお仕舞いです。
有難うございました。
追伸が有ります。
●来年1月のよもやま話は「新撰組の源さん」です。又、聞いて下さい。

ご指摘・ご意見等ありましたら、是非 こちらまでメール下さい。

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Copyright 西室 博史 2001