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今月のよもやま話

平成23年4月・卯月

堺の豪商(津田宗及)

●今月は、堺の豪商・津田宗及(つだそうぎゅう)が亡くなった月です。
宗及は、堺の会合衆の一人で天王寺屋の屋号を持つ豪商です。
その天王寺屋財閥の総帥です。
宗及は素晴らしい審美眼でこの時代随一といわれた
道具の目利きでした。その審美眼を生かして
天王寺屋会記」「津田宗及茶湯日記」を書き残しました。
また、茶入(茶道具)の切型(きりがた)を作りました。
茶入の研究の第一人者です。
●信長に信頼され、
信長が堺に来た時には宗及の家に泊まったりもしました。又、
信長は、宗及と利休の二人だけに
正倉院の香木(欄奢待)を下賜しました。
信長の命で宗及が堺見物の案内を家康の為にしていた時
本能寺の変が起こりました。
宗及は明智光秀とも昵懇でしたので一時窮地に落ちました。が、
●秀吉に信頼され、秀吉の時代になっても三宗匠の一人として信任を得ています。
特に、神谷宗湛が上洛した時には接待を任されていますし
北野大茶の湯にも参加しました。
●宗及は政商としては今井宗久に一歩譲り
茶道具の工夫では利休に先を越されたと言われております。



●上の写真は、堺の南宗寺に有る津田家の墓です。
半井家は、娘の嫁ぎ先です。
●元々津田家の墓は、当初、宗及が堺に禅寺(大通庵)を建立した時
その寺に作りました。が、
明治になって廃寺となった為、南宗寺に持ってきたらしいです。
●5月のよもやま話は、「呪いの瓦」(前田利家)です。
又、聞いて下さい。

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